前の記事では、整体の効果が一時的と感じる原因の一つとして、
①症状が長年にわたるもので、かなりこじれている
ということについて書きました。
今回は、②効果はあるものの、治療を適度な頻度で続けないので、すぐに戻ってしまう
ということについて書いていきたいと思います。
整体後、調子は「良かったり、悪かったり」でも、良くなっています
施術の効果はアップダウンしながら、長期的に見ると上がっていきます。
最初の施術で、体が軽くなったのを感じます。
あ~、楽になった!と思います。
とても嬉しいですね。
これで、痛みから解放された、と安堵します。
しかし、これは体の治癒力が上がり始めていることの表れです。
施術は成功したと言ってもいいかもしれません。
しかし、体に蓄積された歪みの全てを取り除くことができているわけではありません。
わたしたちは一度の施術で取ることができるコリの「量」には限界があると考えています。
それは、人によって異なります。
ですから、楽になったと感じても、まだまだ体の中には痛みの「素」が溜まったままです。
その上、たいていのお客様は、通常の生活を続けておられますから、毎日のように心身のストレスにさらされ、疲労は絶えず蓄積していきます。
ですから、「あ~~楽になった」で、施術を受けるのをやめると、痛みの「素」はすぐに限界水位を超えて溢れだし、痛みとなります。
また、施術を受ける間隔が空きすぎると、前回の施術の効果がなくなってしまってからの施術になるので、いわば「ふりだし」に戻った施術になるので、何度も同じことを繰り返すことになってしまいます。
自己治癒力は上がって、下がって、また上がって、そしてまた下がって、…を繰り返し、結局現状維持にとどまっているというわけです。それどころか、日々の疲れやストレスのために、ダウンしていくこともあるでしょう。
こうなると、整体を受けてもいっこうに良くならない、効果は一時的だ、と感じてしまうでしょう。
整体の継続が大切
ですから、効果を一時的なものにしないためには、「継続」が必要です。
一時的な改善で安心せず、真剣に自分の体と向き合うことが必要ではないかと思います。
そうすると、きっと、良かったり、悪かったりを繰り返すかもしれませんが、ふと気がつくと、施術を受け始めた時よりずいぶん楽になっている、楽な日が多くなってきた、腕が上がるようになっている、よく眠れるようになっている、などその効果を感じることができるでしょう。
次回は、整体の効果が一時的と感じてしまう別の原因、
③施術が一時的な心地よさにとどまっている
ということについて書いていきます。